子育ての“理想と現実”どう折り合う?食事・睡眠・衛生のOKラインとは

子どもの“食べる”を支えるために。「朝ごはん&ノート記入」の持つ力

保育園に通っていると、特に未満児クラスのあいだは、連絡ノートに「夕飯・朝食に食べたもの」や「睡眠・起床時間」などを記入する場面が多くなります。

正直、毎朝のバタバタの中で「なんでこれ書かなきゃいけないの?」「家での食事内容知られちゃうの、恥ずかしいなあ」…と思うこともありますよね。けれどこの情報、実は保育士が子どもの体調や情緒を見極める大事な手がかりとして使っているんです。

ここでは、日々の朝ごはんとノート記入、それぞれが子どもにとってどんな良い影響をもたらすのか、保護者の皆さんにわかりやすくお伝えします。

朝ごはんは「元気のスイッチ」!忙しい朝でもこれだけは

朝は時間との勝負。忙しい中で栄養バランスまで考えるのは本当に大変ですよね。でも、子どもが園で1日元気に遊び、集中して活動するには朝ごはんがエネルギー源になります。

完璧を目指さなくて大丈夫!保育士目線で見た“現実的なライン”としておすすめなのはこのくらいです。

主食(ごはん、パンなど)

たんぱく質(卵、ウインナー、納豆など)

飲み物または汁物(味噌汁、牛乳、ヤクルトなど)

※チーズやバナナなど手軽に出せるものを添えるのもいいですね。

これだけでOK!

実際、朝ごはんをきちんと食べてきた子は、午前中も集中力が続き、気持ちが安定して遊び込める傾向にあります。反対に、朝ごはんが足りないと、お昼前にはイライラしたり、元気が出ず遊び込めなかったりする子も少なくありません。

また、「食べる力」は“食材を適量かじり取る力”でもあります。口に入れすぎて“おえっ”としてしまう子も見かけますが、適切な量を教えてあげることで、誤飲・窒息防止にもつながり、安全性が高まります。

少しずつで大丈夫。忙しい朝でも、無理なく取り入れられる習慣を見つけてみてくださいね。

未満児ノートの記入は「保育のカギ」。園での配慮につながります

未満児クラスでは毎日、連絡ノートに家庭での食事や睡眠時間を書くよう求められることがあります。

「毎日書くの、正直面倒…」と思うのも当然。ですが、保育士にとってはその日1日のお子さんの様子を予測する大事なヒントになっているんです。

たとえば…

  • 早起きの子 → 昼前に眠気がくるので、お昼ごはんを早めにする
  • ごはんをしっかり食べてきた → お腹が空く時間が遅いので、2,3番グループで食べようかな?
  • 前日の睡眠が短い → 朝からイライラしている原因の参考に

このように、ノートに書かれた情報をもとに、子ども一人ひとりに合わせた保育の工夫ができるようになります。

このご家庭と園の連携がうまくいくと、子どもにとっても安心して過ごせる環境づくりにつながります。「今日は少し寝不足だった」「食欲がなかった」など、小さなことでも書いてもらえると、本当にありがたいです☺︎

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生活リズムを整える鍵!睡眠時間の目安と保育士のアドバイス

「理想は10時間くらいの睡眠」――これが一般的に言われる”理想”だったりします。たっぷり眠れた朝は、やはり気持ちよくスタートできるものです。

でも現実は、なかなかそうはいかないですよね。

子どもが寝てくれない、寝かしつけに時間がかかる、帰宅が遅くなるとすべてが後ろ倒しに…というご家庭も多いと思います。どこまでが頑張るラインなのか、迷うところかもしれません。

そんな時に保育士としてお伝えしたい、「現実的なライン」がこちらです。

就寝は遅くとも21:30までに(どうしても難しい日は、最終ライン22:00を超えないように)

起床はなるべく7:00ごろ(起きなくても声だけは7時に掛ける)

このリズムができてくると、子どもたちは園でも気持ちよく活動できるようになり、午前中のイライラや疲れの軽減につながります。

夜ふかしや寝不足が続くと

  • 朝から機嫌が悪い
  • 午睡で落ち着いて休めない
  • 活動中に集中できない

といった様子につながることもあります。生活リズムはご家庭ごとそれぞれ。無理なく、調整していただきながら、少しずつ“ちょうどいいバランス”を見つけてみてくださいね。

衛生面、どこまで気をつければいい?無理なくできるケアを考えよう

忙しい毎日、毎晩お風呂にゆっくり浸かるなんて無理…そんなご家庭も多いと思います。
でも、保育士としてお伝えしたいのは「シャワーでもいいから、1日の汚れは落としてから寝かせてほしい」ということです。

子どもは日中たくさん動いて汗もかきますし、保育園は集団生活の場。どうしても菌が繁殖しやすく、感染症のリスクも高くなります。

保育士たちは日々、手洗いや掃除、温湿度管理に気を配っていますが、それでも完全に防ぐことは難しいのが現実です。

だからこそ、おうちでも簡単でいいので「その日の汚れを落とす」ことを意識してみてください。
それだけでも、お子さんの健康と快適な眠りにつながりますよ☺︎

洋服の生乾き臭に気づいていますか?ニオイが子どものストレスに

もう一つ見落とされがちなのが、洋服の生乾き臭です。
柔軟剤の香りと混ざって、なんとも言えないニオイになることも…。実はそれに反応して、イライラしている子どもを保育の現場で何度か見かけたことがあります。

そして、気になるのは周囲の子どもたちの反応です。

・「なんか変なにおいする…」

・「〇〇くん、くさい〜」

といった、思ったことをそのまま口にする子もいます。中には3歳の子からそうした声が出ることもあるほどです。

子どもがそんな言葉を浴びて傷ついてしまうこともあるので、ぜひ定期的に洋服のニオイや乾き具合をチェックしてあげてください。

ちょっとした気配りが、子どもの自尊心や人間関係を守ることにつながります。

まとめ:食事・睡眠・衛生、がんばりすぎなくても“このくらい”でOK!

ここまで、保育士の視点から「現実的にこのくらいできているとありがたいライン」をお伝えしてきました。

  • 朝ごはんは主食+たんぱく質+汁or飲み物
  • 睡眠は21:30就寝、7:00起床をひとつの目安に(9時間睡眠を目指そう!)
  • 衛生面はシャワーの日があってもいいので汚れを落とし、服のニオイも時々チェック

完璧じゃなくて大丈夫。できることを、できる範囲で。
笑顔のご両親でいることが、子どもにとっても保護者にとっても、心地よい毎日につながると思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

この記事の感想はもちろん、

・子どものことで悩んでいる

・我が子の担任の先生には聞きづらいけど、匿名なら聞きたいこと

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