子育てをしていると子どもに「どうして?」と聞かれることがよくあるかと思います。 私が保育士として日々働く中で、子どもからの「どうして」という疑問に答える時に気をつけているポイントを伝えたく思いこの記事を投稿します。 保育の仕事をする人にもぜひ読んでほしい内容です☺︎
魔法のキーワード✨
子どもに「どうして?」と聞かれた時、みなさんはどう答えますか?
色んな答えがあるかと思います。
私は、以前は答えがわかるとそのまま教えていました。わからないときは正直流してしまったり、違う保育士に振ってしまうこともありました。
ある時、1人のお子さんと出会いました。
電話のおもちゃ(勤務先の事務室で使用していた古いもので、きちんと安全に使えるよう処理してから子どもに下ろしたもの)で遊んでいた子が「ねーねー、電話の中ってどうなってるんだろう?〇〇(お子さんの名前)調べたいんだよねー」と言い、FAX用紙差し込み口から中をこじ開けようとしていました。
この子は本当に疑問に対してすごく追求する子で、区切りがつくまではご飯も食べずに遊び込む子です。その集中力がすごいなと思い、ある日その子の保護者に「〇〇くんの疑問にいつもどう答えてますか?どうしてあれほど集中して遊べるんですか?」というように聞いてみました。すると、「遊んでいる時ずっとなんて見てないわよ〜笑 危ないこと以外は放置!手の届く所に危ないものは置いてないから色々(テープやペン紙など)出してもまあOKにしちゃうかな?疑問にはウソを言ったらいけないと思って、自分がわからない時は調べてから言うか、ママもわからないんだよね。言うと結構自分で考えてると思う」と言うのです。
この話を聞いてから子どもに遊びの中で「どうして?」と聞かれ、遊びが発展しそうだなと感じた時は、「どうしてだろう?〇〇ちゃんはどうしてだと思う?」と答えるようにしました。
すると子どもの食いつきや、行動が明らかに変わってきたのです!!
遊びは学びの原点!自ら知りたいと思うのが伸びるためのポイント
自分も思い返せば「やりなさい」と言われながら渋々やる宿題は苦痛な子でした。大抵の人はそうかと思います。けれど好きな教科や学習だと、積極的に勉強できたのではないでしょうか?
言葉がけを変えてからの事例をひとつ紹介したいと思います。
図鑑が大好きなAくん。毎日取っ替え引っ替え動物、鉱石、宇宙、虫と色々な図鑑を出してきてはどうしてと聞いてきます。
赤いクラゲが図鑑に掲載されていたので「どうしてこの子は赤いのか?白い子が多いのにね〜」とこちらから振ってみました。A君は「トマト食べたのかなあ」「いちごかもしれない」自分なりに色んな可能性を考えていました。遊びは次の日にも続いていて「また図鑑を見てみよう。このホタルイカはどうして青いのか?」また疑問が生まれ、解決しようとしていました。クラゲの話から、遊びがつながって発展する様子におもしろいな、やっぱり答え方で変わるのだなと確信しました。
子育て全般に生きる考え方
「転ばぬ先の杖」
ということわざがありますよね。親は子どもが転ばぬよう、失敗しないように先回りをして安全な道を歩かせようとする生き物です。私自身も保育士である前にママでもあるので、皆さんの気持ちはよくわかります💦
ただ失敗やうまくいかなかったことにこそ学びのタネがあるとつくづく思います。
あまり先回りをせず子どもの「どうして?」をたくさん引き出すことで子どもは自ら伸び考えを深めていきます。
これから先遊びの中で子どもからどうしてと聞かれた時、と答えることをぜひ意識してみてください。子どもの目の色が変わると思います!
記事を目に留めて頂き、ここまで読んでもらいありがとうございました!
何か参考になれば、嬉しいです☺︎♡