どの子にとっても育つ”環境”は大切です。親にとっては大切な我が子になるべく良い環境を用意したい、特にハンディキャップがあれば尚更そう考える親御さんは多いと思います。だから手厚く加配保育士をつけてもらい、マンツーマンか1人の加配保育士で2.3人のお子さんを見る感じで我が子についてもらえたら、安泰だなあ〜と感じる方も多いと思いますが、実はマイナスな方へ転んでいくケースもあります💡
特に知的な障がいを持たないお子さんの場合は、手厚さのレベル感を1年ごとに考えて欲しいです。だんだん自分のことは年齢相応にできるようになっていくのに、先生が一人ついてくれていることで「やって〜、〇〇くんできないのー」と本人ができることも甘えてしまう、(もっというと先生を使ってしまう)ケースや、友だちとトラブルになった時も先生を盾に優位に立とうとしてしまうケース、「自分には〇〇先生(加配保育士)がついてくれている」と自分を特別視するなどのケースも時々遭遇します💦
加配保育士も”自分の担当”という思い入れがあるので、ついつい手出ししすぎたり、喧嘩の仲裁でも加配児の肩を持ってしまったりということがあります。
”手厚さ”と”なんでも代わりにやってあげる”ことは全く別なのです!
保護者の中には控えめというか、保育園に迷惑をかけてはいけない、友だちに迷惑や危害が加わってはいけない、保護者自身がとにかく心配という方も多くいます。
特に現在加配がついているけど、来年は必要?それか主活動の時間だけいてほしい?など現状が変わってきているように感じていても、下手に切り出すと「なに言ってるの?すごい大変な子なのだから必要に決まってるじゃない!」というように思われたら辛いなあ〜〜💦と切り出しづらい話ですよね😅
上手い切り出し方があります。 例えば子どもが知的な障がいのない自閉症スペクトラム児年中さんだとします。「家でママだとやってーと甘えるのですが、関わりの少ないパパの時は若干遠慮するのか、不器用ながらも自分で着替えをする様子が最近多いです。園でも〇〇先生がついてくれていて、△△は〇〇先生が好きなので、甘えてしまってやってもらっちゃうことはないでしょうか?もしかしたら、来年は加配の先生を少し手薄にしてもらう方が小学校に向け成長に繋がるのかな?と感じたりもしたのですが、園での様子どうでしょうか?園を信頼してお任せしているので園の判断で構いませんが、△△が伸びるためにどうしたらいいか、私の接し方も含めて教えて下さい」
このように家での具体的エピソードと、親の希望を園に委ねてもらえると話がしやすいのです。加配保育士配置や、その後へ続く特別支援教育などは親の希望が何より優先される側面があります。保育士不足の現状の中で、加配保育士も潤沢にいるわけではないため、必要順ではなく、希望度の高い順になりがちです💦 なので園の見解に任せてもらえると、例えば全くつかないのは不安だけどがっつり一日中は必要ないとなれば、短時間パートの保育士でまかなう、あるいは他のグレーの子と掛け持ちでつくなど、人を生かせるという事情があります。
発達障がい児がいるとつい手厚く、足し算ばかりに目が行きがちですが、時には引き算も頭の片隅に置いて、環境を整えていって欲しいです☺︎
ここまで読んでいただき、ありがとうございました❤️
