赤ちゃんが産まれてすぐの時期…こんなお悩みありませんか?

赤ちゃんの時って何して遊んであげたらいいの?
ずっと遊んであげないといけないのかな?
赤ちゃん言葉とか使って話すのちょっと苦手…
そんなパパ・ママ向けに、保育士直伝!赤ちゃんとの遊び方5選を月齢ごとに分けてお伝えします。

生後0〜6ヶ月頃の赤ちゃんは、まだ首が座っていない「ねんね期」。1日のほとんどを寝て過ごし、起きている時間もごくわずかです。
この時期は、まず授乳やおむつ替えなど、赤ちゃんの基本的な生理的欲求を満たすことがいちばん大切。無理に「遊ばなきゃ」と気負わず、赤ちゃんのペースに合わせて、ほんの少しの起きている時間を一緒に楽しむ気持ちで関わってみましょう。
ここでは、そんなねんね期でも無理なく楽しめる、やさしい遊び方をご紹介します。
→言葉はまだわからなくても、声のトーンや表情で「安心感」「信頼感」が伝わります。赤ちゃんが親を”安心の基地”と思えるように、優しく言葉がけしてみましょう。
→ 聴覚への刺激にぴったり。大きすぎない音、繰り返しのリズムは赤ちゃんの安心材料になります。
👇️例えばガラガラなど

→ 握る・触れる経験は0〜4ヶ月の発達の基礎。「手を使う練習」としてもぴったりです。
👇️例えばこんなのがおすすめです。

→ 親子のやりとりの原点!繰り返すことで「予測する」「楽しい気持ち」が育ち、ふれあい遊びの第一歩にもなります。
→ 生後1ヶ月頃〜、最初は短時間(10分ほど)からにしましょう。光・風・音などすべてが五感への刺激になります。生活リズムの形成にも◎。慣れてきたら少しづつ時間をのばしてもOK。
首がしっかりしてきて、寝返りも見られるようになる4〜6ヶ月ごろ。視野が広がり、からだを使って世界を感じる時期です。
この時期は“うつ伏せでの遊び”や“体を動かすふれあい”が刺激になります。安心感と楽しさを感じられる関わり方を、保育士の視点で5つ紹介します。

→ 親の声やリズムに合わせて体を揺らしたり手を動かしたりするのは、赤ちゃんにとって心地よい刺激です。歌とセットでスキンシップできるのでおすすめです。

ひっつきもっつき・いっぽんばしこちょこちょ・パン屋さんの手遊びなんかがオススメ!
→ 大人気の遊び!膝に乗せ「♪バスにのって」の曲に合わせ、軽く揺らしてあげます。運動感覚や安心感を育てます。反応がよくなってくる時期なので、笑顔も見られやすく◎。
→ 手を伸ばして触れる意欲が育つこの時期にぴったり。シャカシャカ、カサカサといった音がする素材は、視覚・聴覚・触覚を同時に刺激できます。
👇️例えばこんなのがおすすめ

→ 50cm〜1m程度、少し手を伸ばせば届く位のところにおもちゃを置き、「自分で動こうとする」気持ちを促す工夫!筋力アップと好奇心の両方に効果的です。とはいえ無理はせず、赤ちゃんのペースに合わせることがポイント。
→ 親子で外に出て、風や光、音を感じるのは最高の刺激。ベビーカーでのんびりでも、抱っこでちょっと外気に触れるだけでも◎。生活リズムの土台にもつながります。

赤ちゃんの遊びは、「成長を促すためにできるだけたくさんの刺激を与えよう」「かわいいからたくさん遊んであげたい!」と考える親御さんも多いですが、やりすぎは逆効果になることもあります。
また、月齢に合わない刺激は、赤ちゃんにとっては「楽しい」よりも「不快」になってしまうことも。言葉を話せない時期だからこそ、嫌がっているサインを見逃さないことが大切です。
小学校1年生の子にいきなり高校の数学を教えても理解できないのと同じように、赤ちゃんにも「今のその子にちょうどよい遊び」があります。焦らず、ひとつずつ、その子のペースに合わせて関わっていきましょう。
赤ちゃんをあやすつもりで激しく揺らすのは、実はとても危険です。赤ちゃんの首や脳はまだ発達途中のため、強い揺れが大きな負担になることがあります。(「揺さぶられっこ症候群」も、一時期有名になりましたね)笑顔を見せてくれるとついやってしまいがちですが、やさしく抱っこしてトントンしたり、揺れはごくゆっくりにとどめておきましょう。
まだこの時期の赤ちゃんは、体温調節も未熟で、外の刺激も強すぎることがあるため、長時間の外遊びはおすすめできません。短時間の「外気浴」程度にとどめ、ベビーカーでの散歩や、家の中でできる遊びをメインにしましょう。
お座りが安定していないうちは、砂場や芝生に直接座らせたり、寝かせたりするのは控えましょう。赤ちゃんにとって地面は硬く、衛生面の心配もあります。外で過ごす際は、抱っこやベビーカーなどで過ごす時間を中心にして、安全な範囲で外気に触れる機会をつくってあげてください。

→ 赤ちゃんの発達は個人差が大きいです。首が座ってもすぐにうつ伏せには移行しないため、長時間、無理にうつ伏せをするのは首や背中に負担。泣いて嫌がるならすぐに中断を。
→ 赤ちゃんの感覚器官はまだ発達途中。大音量や点滅の激しいものは、刺激が強すぎて怖がるため逆効果に。

おもちゃに書いてある”対象月齢”も参考にしてみてください

「赤ちゃんとどう遊んだらいいか分からない」「泣かれたらどうしよう」
──そんな不安を持つパパさん、多いのではないでしょうか?けど、赤ちゃんにとってパパの声や抱っこは、ママとはまた違う大切な刺激になります。
まずは、抱っこして目を見て話しかけるだけでも十分。「いないいないばあ」や、お膝にのせてゆらゆらする遊びも、赤ちゃんは大喜びしてくれることが多いですよ。
育児書通り、「◯ヶ月になったから、これをやらなきゃ!」と焦らず、お子さんの様子を見ながら、できそうなことを少しずつ試していくスタイルが、いちばん心地よい関わり方になります。
パパにしかできない遊び方や声のトーンもあるはず。完璧を目指さず、まずはパパ自身が楽しいと思える関わり方を目標に一歩を踏み出してみてください。

赤ちゃんとの遊びは、「たくさん関わらなきゃ」「ちゃんと発達を促さなきゃ」と構えすぎる必要はありません。
月齢ごとの発達に合わせて、赤ちゃんのペースに寄り添いながら、“ちょっとした関わり”を楽しく積み重ねていくことが何より大切です。
声をかける、抱っこする、少し外に出てみる──どれも立派な「遊び」であり、親子の絆を育む時間です。
ママもパパも、赤ちゃんと過ごす今しかないこの時期を、ぜひ一緒に味わってくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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ガラガラ。最初は低月齢児用の音の優しいものを選ぶとGood◎
ニギニギおもちゃ。柔らかいものがおすすめ♪
色々な音が楽しめる布絵本。破こうとしたり、噛んでしまっても問題なく安心。