子どもが自分で着替えられるようになるには、時間がかかります。すぐにできるようになるものではなく、毎日の積み重ねが大切です。
まずは「じぶんでやってみたい!」という気持ちを大切にしながら、少しずつやり方を伝えていきましょう。そして何より大切なのが、覚えたあとは“待ってあげる”という姿勢です。
大人が手を出せば早いですが、子どもにとっては「自分でできた」が次のやる気につながります。朝など忙しいときは手伝っても大丈夫ですが、焦らず少しずつ取り組んでいけると良いですね。

かぶりタイプのTシャツやトレーナーは、着替えの中でも比較的簡単なアイテムです。
まずは頭を通すところを手伝いながら、「〇〇ちゃん、いないね〜!どこにいった〜?」などと声かけすると、楽しさが加わりやる気もアップします。
その後、袖に手を通すときは「シャキーン!」と効果音をつけるのもおすすめです。遊び感覚で取り組むことで、自然と動作を覚えていきます。
楽しい雰囲気で取り組めると、子どもの「やってみたい!」という気持ちが育ちます。
羽織りタイプの服は、最初に“かける動作”から覚えるとスムーズです。
服の内側を外に向けて、首元を両手で持ち、「アンパンマンのマントだよ〜!」と声をかけながら勢いよく背中にかけてあげます。
そこから腕を通す動きに自然につながるので、子どもにとっても分かりやすく、楽しく取り組めます。
最初はうまくいかなくても大丈夫。成功した時はたっぷり褒めてあげましょう。
トイトレと併せて進めていきたいズボンの履き方。トイレの際、ズボンをたいてい裏返しに脱ぐので、そのままでは履きにくいもの。まずは“表に直す”ところから教えていくのがおすすめです。
ズボンの中に手を入れ、裾まで届いたら生地も一緒に手をグーにして握り「バックオーライ〜」と言いながら引っ張って戻すと、子どもも楽しみながら取り組めます。
表に直せたら、今度はズボンに向かって「〇〇くんの足、食べちゃうよ〜!」と声をかけながら足を通すと、遊びの要素も取り入れつつ、楽しく履く練習ができます。
一つひとつの動作を遊び感覚にすることで、子どもは自然と覚えていきます。

着替えは、子どもにとって「自分でできた!」という成功体験につながります。
本当は、大人が手を出したほうが早いことも多いですよね。
それでも、できる日は「見守る」ことを意識してみてください。失敗しながらでも自分でやってみる時間が、子どもの力を育てます。
朝の忙しい時間や、子どもの体調が悪い日などは、無理をせず大人が手伝ってOKです。
毎日が練習の場であり、すぐには身につかない着替え。親がイライラせず楽しく付き合うには、無理せず、できるときに少しずつ取り組んでいければ大丈夫です。
声かけやごっこ遊びを取り入れることで、着替えの時間がぐっと楽しくなります。
「ズボンおばけが足を食べちゃうぞ〜」など、笑いながら進めると、子どもも前向きに取り組めます。怒らず、楽しみながらゆっくり進めていきましょう。

3〜4歳ごろになると、「自分で選びたい!」という気持ちが強くなってきます。
そんな時は、服選びから子どもに任せてみるのもおすすめです。自分で決めた服だと、着替えのやる気もアップします。
ただ、朝は時間との勝負。前日の夜に一緒に選んでおくとスムーズです。
着脱しにくい服、動きづらい服は特に保育園に着ていくことを、ためらうことがありませんか?
昔、担任していた子の保護者に教えてもらったのですが、『私は、「自分で着られるなら(ジーパンなど着づらい服も)着て行っていいよ。」というルールを決めているの。着たかったら自分で頑張ってやるかなと思って』という話を聞き、なるほどなあ…と思いました。
「この服を着たい!」という意欲が、着替えの練習につながることもあります。参考にしてください。

着替えは、子どもの「できた!」を育てる大切な日常のひとコマです。
最初はうまくいかなくても、焦らず、少しずつ経験を重ねていけば大丈夫。
できることが増えるたびに、子どもは自信をつけていきます。
おうちの方の「待つ」「見守る」が、子どもの自立を後押ししてくれます。
毎日の中で、あたたかいサポートを続けていきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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