
保育実習って、どこを見ればいいの?
毎日目標を聞かれるけど、どう決めるの?
うわ、実習でやらかしたっ!!どうしよう…。
保育実習にあたって、こんな悩みはありませんか?
私は今でこそ、経験10年超えの中堅保育士ですが、かつてはみなさんのように不安でたまらない…そしてみなさんとは違う(!?)劣等実習生でした。
そんな私の経験をもとに、実習にまつわる不安や悩みを少しでも軽くできたらと思い、この記事を書きました。現役保育士として、リアルな視点でお伝えしていきます。

保育実習ってめちゃくちゃ大変ですよね…眠いし、先生は怖いし、指導案は書けないし…そんな日々を実習生のみなさんはなんとか乗り切ろうと、日々奮闘していることと思います。
ただどうせ苦労するなら、実習を”こなすだけ”で終わるのはもったいないです。現場に入ると、自分以外の保育士のやり方を見ることはほとんどなくなりますし、保育の見方(見る目)を養うには今が大チャンス!実はこの期間に育む「保育を見る力」は、保育士になってから現場で必ず役立ちます。子どもをどう観察するか、保育士のどんな行動に注目すべきか──実習生として意識したい視点と、実習担当の先生たちが“実は見ているポイント”をセットでご紹介します。

実習の序盤は、まず””観察実習””からという園が多いと思います。まだ体力的にも余裕がある時期の観察実習で大事なポイントを上げていきます。
- 子どもの姿に着目しながら「どうして友だちとトラブルになったのかな?」「今どうして機嫌が悪いの?」というように、たくさん疑問を持つ
- 先生の援助や言葉がけに自分ならどうするか考えたり、「なぜ先生はその言葉をかけたのか?」または「声をかけなかったのか?」と疑問を持つ
- 保育室の環境に目を向け、疑問があったら理由を聞く
実は現場で保育士として働き始めると、固定概念ができてしまいがちです。 例)「この子は2歳児だから、まだハサミは早い」「クリスマス会の飾りは、△△先生がこう作ってたから似たような感じで来年も無難にやろう」こういう風に自分の中で、月齢や前例にならうという感じで、新しいアイディアを出せなくなてしまう先生が多いのです。
実習生時代のピュアなうちに、「どうして?」「こうした方が良かったかも(Try&Error)」を常に考えるクセをつけることは、今後長く保育士人生を続けていく上で、かけがえのない財産になります。
そして、その疑問を(言葉遣いには気をつけた上で(笑))実習の先生に聞いてみましょう。実習の振り返りで「わからないことある?」と言われた時に質問ができると ・積極性があると評価される ・実習ノートも起きたこと→疑問→先生に教わったことの流れで書けば一気に埋まる(笑) ・しかも「なぜ?」と常に考えるのは保育士になったときの武器になる ので一石三鳥です!

実習で絶対にやってはいけないことは何か…わかりますか?
それはズバリ「先生の評価を気にして、自分の思ったことや考えと違うことをする」です!

でも、間違えたりミスをすれば「迷惑だな」「なにしてるの」という空気になりませんか?
怒られるのも怖くて、先生の顔色ばかりを伺ってしまいます…
こういう風に考える学生さんがいることは、自分も実習生だった時代があるのでよくわかります。
けれど、実習生は間違えたりミスするのは当たり前、そもそも実習はミスするための場と言っても過言ではありません。先生の顔色を気にして、自分の考えとは違う行動をとるよりも、まずは自分なりにやってみて、もし間違えたら素直に謝り、正しいやり方を教えてもらう方が、ずっと学びにつながります。
ちなみにミスは全然OK!むしろ実習生がミスをする前提で、保育士は動いています。ただ、”素直さ”と”ごめんなさい”が言えることだけは意識してください。理由は、保育士の側に立てばスグにわかってもらえると思います。どんなに小さなことでも、素直に謝ったり、気持ちよく話を聞いてくれる人の方が、一緒に関わりたくなりますよね。

実習中に“目標”がきちんと定まっているだけで、その日の実習はもう70点以上!──そう言っても過言ではありません。
実際、「今日の目標は?」と毎朝保育士に聞かれたり、実習日誌にも記入欄がありますよね。
私もかつて実習生だった頃、日誌の目標欄を書く時は「早く日誌部分を書かないと…」「眠い…まだ目標すら書けてない…」と悩んでいました。
でも今、保育士として伝えたいのは、“目標”こそが実習の学びを深めるカギ&”日誌の重要ポイント”だということです。
では、どうやって目標を決めたらいいのでしょう?

目標を決めるコツはこの3つだよ!
- 自分がやってみたいこと・楽しそうと思えるテーマを選ぶ
- 「指導者にとっての正解」をなるべく考えない
- 前日にうまくいかなかったことに再チャレンジしてもOK
実習がつらいと感じると、朝起きるのも憂うつになってしまいますよね。
だからこそ、“今日はこれが楽しみ””これをやってみよう、見てみよう”と思えるような目標を立てて、1日をスタートしてみてください。
少しずつ実習が前向きに&自分のためのものになっていきますよ。
「やらかした……」「終わった……」「もう実習に行きたくない……」
そんなふうに落ち込んだ経験、実は私にもあります。
実習中はとにかく緊張の連続。初めての現場で、先生や子どもの視線が気になって頭が真っ白になることもありますよね。
けれど、実習中の“やらかし”は誰にでもあること。それをどう受け止め、どう次に活かすかが大切です。先生たちが見ているのは、失敗しないことではなく、失敗から何を学ぶか?です。その姿勢こそが、保育士としての成長につながります。
次の章では、私が実習中に実際にやらかしてしまったエピソードを2つご紹介します。そこから学んだことが、少しでも皆さんのヒントになればうれしいです。
責任実習のとき、私はうたの活動をさせてもらうことになりました。
緊張しながらも準備をして、「子どもたちに楽しんでほしい」と思っていたのですが…
いざ始まると、子どもたちが思った以上に自由にしゃべり出してしまい、
うまく話を聞いてもらえず、ワーワーと大騒ぎになって活動が進まなくなってしまいました。
そのときパニックになった私が思わず口にしたのが、
「好き勝手にお話しするのは禁止です」という言葉!!!
禁止なんて強い言葉、今ならありえないですし、もはや”不適切保育”ですよね…しかし余裕がなく言ってしましました。
もちろん活動後、担当の先生にしっかりと叱られ、反省しました。
子どもたちの姿に寄り添うこと、うまくいかない時は自身の保育に問題があると考える謙虚さの大切さを、痛いほど学んだ経験です。

たくさんやらかした学生時代ですが、もう1つ忘れられないエピソードを紹介します。活動後の振り返りの場面でした。
先生に「今日どうだった?」と聞かれたのに、私は何を言っていいか分からず、曖昧な返答しかできませんでした。
さらに悪かったのは、先生が話してくれている最中に「うんうん」と友達に話すような調子で相づちを打ってしまったこと。
そして、指摘されるまでそのクセにも気づいていなかったのです!
先生からは、「ウンではなくハイって言うんだよ」「教えてもらう側なのにとても失礼なことだよ」と、教えていただきました。あの頃は正直、やらかし度合いにもあまり気づけませんでしたが、今になると顔から火が出るほど恥ずかしいことだと感じます。
この経験から私は、素直に話を聞く姿勢や、目上の人との社会人としてのコミュニケーションの持ち方や距離感を学ぶことができました。
そして、そんな私も、今はちゃんと(?)保育士として働いています。だから、失敗しても大丈夫。ゆっくり、自分のペースで成長していけばいいんです。
保育実習は、失敗も不安も全部ふくめて、成長のきっかけになります。
「見るポイントがわからない」「目標がうまく立てられない」「やらかしてしまった…」そんな思いを抱えているのは、あなただけじゃありません。
大事なのは、“できなかった自分”を責めることではなく、
“次にどうしたいか”を考える視点。
失敗しても、考えながら進めば、それは確実にあなたの力になります。
実習中は孤独に感じることもあるかもしれませんが、
一歩ずつ進むあなたを、ちゃんと見てくれている人がいます。
そして私も、保育士として、そんなあなたを応援しています⭐️
もし、この記事を読んで「ちょっと聞いてほしいな」「自分の場合はどうしたらいい?」と思ったら、ぜひ気軽にコメントやメッセージをしてくださいね。
あなたの実習が、実りあるものになりますように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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