
「保育実習、先生が怖いんだよね」
「日誌が終わらないよ…」
「質問ある?」と聞かれてもなんて言えばいいの?
保育実習が近づくと、不安や緊張で押しつぶされそうになること…ありませんか?
私は今でこそ、経験10年超えの中堅保育士ですが、保育実習ではうまくいかないことの連続で、日誌が出せなかったり、先生の質問に答えられなかったりして、注意ばかり受けた苦い記憶があります。
そこでこの記事では、悩める保育実習生向けに「うまくいくコツ」を伝授したいと思います!
この記事を読めば、きっと保育実習が”楽しみ”なものに変わり、実りのある日々になりますよ。
実際に現場の保育士として働く経験から伝えたい『保育実習のコツ』をこの記事に凝縮しました。ぜひ最後まで読んで、”笑顔”で保育実習に行ってほしいと思います。

実習が始まる前から緊張で眠れなかったり、「行きたくない」と思ったりしませんか?
私も学生の頃、保育実習が始まる数日前からドキドキが止まらず、「ちゃんとできるかな」「怒られたらどうしよう」と不安でいっぱいでした。嫌すぎて実習前には友だちと遊びまわってしまい、”現実逃避”していたこともあります…。
実際の実習では、日誌の提出が間に合わなかったり、先生に「何か質問ある?」と聞かれても頭が真っ白になってしまったり…うまくやろうと思うほど空回りし、思い出すだけで胃がキュッとなるような毎日でした。
でも、そんな経験があったからこそ、今の自分がいます。厳しくもあたたかく教えてくれた先生たちには、本当に感謝しています。
だからこそ今、少し先を歩く保育士として、“保育士の卵”である皆さんに伝えたいことがあります。
いつか皆さんと一緒に働ける日を、楽しみにしています⭐️

実習が始まると、想像以上にバタバタします。朝の準備、実習中の子どもとの関わり、帰宅後は日誌や振り返り……体力も気力もあっという間に消耗してしまいます。
だからこそ、実習が始まる前の準備が大事です。まずは、最低限これだけは押さえておきたいポイントをお伝えします。
保育実習では「今日の目標は?」「どんなことを学びたい?」と先生に聞かれる場面がよくあります。
そのたびに考え込んでしまったり、曖昧な答えしかできなかったりすると、自分の中でも実習の意味がぼやけてしまいがちです。
そんな時に大切なのが、「先生に良く見られたい」「評価を上げたい」ではなく、自分自身の成長のために課題を考えるという視点。
どうせ苦労するなら、自分が何を学びたいか、どんな力をつけたいか――それをはっきりさせ、実習を学びが多いものにしたいですよね?
「課題」にあげるのは、たとえば――
- 保育士の言葉がけと自身の言葉がけはどこが違うか?
- 前日の実習で見つかった課題点、うまくいかなかったことを次の日は改善したい
- 一人ひとりに合わせる保育って具体的にどんなこと?
- 乳児クラスに入るのが初めてなので、おむつ替えの仕方とか気をつけるポイントを理解して実践に生かしたい
自分で決めた「具体的な課題」があると、毎日の行動にも軸が生まれますし、振り返り(日誌)も書きやすくなり、結果的に早く書き終わります。書き方は、課題に対して、できたことやできなかったこと、こうしたらうまくいくのでは?という考察や担当保育士のやり方でいいと思うものがあれば、気づきとして書いておきましょう。このように書くことで価値のある日誌が書けます。
自分のために考えた課題こそが、自分を助け、実習を価値あるものにし、良い評価をもらう一歩にもなるはずです。
次に大切なのは、元気な挨拶・清潔感のある身だしなみ・提出物の提出期限厳守。これはどんな園でも共通して見られています。
特に提出物(日誌や活動計画案など)は遅れがちですが、期限を守る=信頼を得る第一歩です。社会人になっても”期限”は必ずついて回るので、ここは実習生時代に獲得したい力です。
突然ですが、ここで問題です!

「期限を過ぎた120点の日誌」と「期限を守った80点の日誌」どちらが評価されるでしょうか?

120点の出来なら期限過ぎてもいいのでは?
こう考えた人がいたら、残念ですが不正解です!
保育士になると、期限を守れないこと=即子どもや保護者に迷惑をかけることにつながります。
例)「劇の発表会ですが、凝ったオリジナルの劇にしたくて色々準備していたら、当日に間に合わなかったのでりす組だけ発表会を延期します」とはいかないですよね?
もちろん極端な落第点はダメですが、80点くらいでいいので、まずは期限厳守という考えを実習生時代に身につけられるよう意識してみてください。
園での実習だけでも大変なのに、夜に課題(日誌など)が終わらないと、さらに心の余裕がなくなります。
体調や集中力が落ちているときでも提出物があると休めません。ですので、まずは帰宅後、お風呂と食事と日誌や指導案などの絶対やるべきことを先に終わらせることが鉄則!
できれば、実習前に前回の実習日誌や先輩の書いた日誌などを読み“ある程度のテンプレ”が掴めていると、書くスピードが上がります。
課題が済めば、少しボーっとしたり、お茶を飲んだり、スマホいじったりしてもOKです。
この”やるべきことからやる”という順番を守ることは、実習を元気に終えるための鉄則!必ず自分の心の余裕のために、課題優先でこなしましょう。

保育実習では、「挨拶や提出物など最低限のことはできているけれど、それだけでは物足りない…」と感じられてしまうこともあります。
その要因のひとつに、**実習生の“態度”や“伝え方”**があります。
特に、オドオドした態度や声が小さい受け答えは、子どもとも仲良くなりづらく、保育士からも信頼されづらい要因になります。
もちろん実習中は緊張して当たり前ですが、自身の思いが相手に伝わるように、丁寧に・はっきり話すのが大切です。
たとえば:
- 「今日おむつ替えの際に、先生がやっているのを見ていましたが早業すぎてわかりませんでした。また明日教えてもらえませんか?」
- 子どもとの関わりについて、「Aくんがこんな風にしていたので、こう考えて、こういう声かけをしてみました」と、自分なりの考えを伝えるのは◎
大切なのは、「完璧にできるか?」「こんなこと言ったらダメだと思われちゃうかな?」と、変に取り繕い消極的になることではなく、自分なりの気づきや考えを、誠実に言葉にする姿勢です。間違った時は保育士も教えてくれますし、「たくさん間違えていい」のは実習生の今だけです!
慣れていないうちは緊張してしまって当然。けれど、「黙ってやりすごす」よりも、「丁寧にはっきり伝える」ことで、実習先の先生との信頼関係も育っていきますよ。

保育実習が始まると、どうしても「自分がちゃんとやれるか」という自身の不安で頭がいっぱいになりますよね。
でも、ちょっとだけ視点を変えて、“実習担当の先生の一日”を想像してみたことはありますか?
実習担当の保育士は、実習生への対応だけでなく、普段通りの保育業務を同時進行でこなしています。
登園対応・オムツ替え・連絡帳・保護者対応・ケガやトラブルへの対応・クラス運営・会議…など、保育の仕事はかなりのマルチタスク!
その中で、あなたの実習日誌を読んだり、振り返りの時間をとってくれたり、声をかけてくれたりしているのです。
そう思うと、「忙しいのは自分だけじゃない」「先生も頑張ってくれてるんだな」と、嬉しくも少し気が引き締まりませんか?
とはいえ、必要以上に恐縮する必要はありません。仕事の一環としてやっていることなのですから。
ただこういった「相手の状況を想像できる力」は、担当保育士としても安心して関わりやすくなりますし、実際保育士になってからも必要な能力です。
そして先生は、どうせ担当するからには「実習生に保育って楽しい」と思ってほしいですし、「教えられることは精一杯教えたい」と考えています。
また、積極的に「何かできることありますか?」と声をかけるのも◎。
実習生の立場でできることは限られていますが、その“気持ち”がとても伝わります。
実習は「教えてもらうだけ」の受け身ではなく、自ら積極的に関わることで、教える側も教えやすくなり、実習生自身の学びも深まります。お互いにとってwin-winな実習を目指しましょう。

保育実習は、慣れない場所で心も体もいつも以上にエネルギーを使う日々。
緊張や不安、寝れない日々で、思っている以上に体調を崩しやすくなります。
保育士は、子どもと一緒に活動したり、屋外に出たり、声を出して関わったり…体力的にもハードな仕事です。
実習が始まってから「風邪ひいたかも…」「朝起きられない…」という状態になると、せっかくの実習が”こなすだけ”になってしまうことも…。
もちろん本当に体調を崩してしまったら、お休みする勇気も大切です!
ですがこの状況は必ずやってくるので、実習が始まる前から「体調管理」も準備のひとつとして意識しておきましょう。
- 生活リズムを整えておく(早寝・早起き)
- バランスの取れた食事を心がける
- 睡眠時間をしっかりとる
- ストレス発散や休息の時間も大事にする
当たり前のことのようですが、これをしておくと自身が余裕を持って実習に参加できます。
そして何より、「頑張りすぎない」ことも大切です。
真面目で一生懸命な人ほど、自分に厳しくなりすぎてしまうもの。
無理せず、自分らしく実習に臨めるように。
心と体のどちらも元気であることが、実習を楽しむ一番の土台になりますよ。

保育実習は、誰にとっても緊張とプレッシャーの連続。
「課題が多すぎて終わらない」「感想がうまく言えない」「何を聞けばいいか分からない」――そんな悩みを抱えるのは、あなただけではありません。
でも、それは“保育士への第一歩”を踏み出すための、大切な通過点でもあります。
事前に自分の課題を考え、やるべきことを先に済ませ、相手の立場も想像しながら、元気に挨拶をする。
そんな小さな積み重ねが、確実にあなたの力になります。
そしてなにより、「実習は自分のためにある」という軸を忘れずに。
・完璧でなくてもいい。
・わからないことは聞いていい。
・間違っても教えてもらい、また挑戦すればいい。
あなたのその経験は、必ず“保育士としての自信”につながっていきます。
準備して臨んだ実習なら、終わる頃にはきっと「大変だけどやってよかった」と思えるはず。
未来のあなた自身のために、いま、できることから始めてみましょう。
応援しています!
何か聞きたいことや、気になることがあればぜひお気軽に、コメントやメッセージをくださいね❤
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